安全への取組み~安全スローガン~
安全スローガン
令和元年11月度安全スローガン
2019-11-05
令和元年11月度安全スローガン
『高所作業車のバケット内での安全帯の使用、良し』
今回のテーマは高所作業車での作業時、通行車両の追突・衝突の恐れが
あるためバケット内では安全帯を着用しよう、です。
高所作業車について再度取上げます。
取扱い方法や注意事項は以前の記事に詳細を載せていますので、
そちらをご参照ください。平成30年6月度 安全スローガン
今回は、実際の危険事例とその対策や注意事項をいくつかご紹介します。
高所作業車 路上作業での危険事例
事例①
●傾斜地で高所作業車を坂の上部に向けて停車し、後部でアウトリガー
張出を行っていたところ、車両が逸走し、ガードレールとの間に挟まれた
・傾斜地での作業は極力避け、やむを得ない時は前下がり方向に位置決めする
・駐車ブレーキを確実にかけ、車止めを全輪の坂下側に設置
・作業者を坂下側に立ち入らせない、また第三者にも注意する
事例②
●天井に向かってバケットを上昇させた際、天井の段差に気づかず操作盤の
フレームと天井との間に挟まれた
・運転操作時には、上方後方の状況を指差し喚呼で確認を行い、よそ見しない
・操作レバーの作動パターンを熟知し、事前に動作確認をしておく
・作業高さに対し、余裕のある機種を選定する
・危険予測訓練を行い、作業場周辺の状況を事前に確認する
・作業指導者を配置し、周囲の状況を確認しながら作業をする
事例③
●運転者がバケットから身を乗り出し、上半身を出しすぎたため墜落した
・作業床を作業しやすい位置と高さにおき、安全を確認してから始める
・高所作業を行う時は、バケット内でも安全帯を着用
・高所作業車使用時の作業手順を事前に周知徹底する
事例④
●路上駐車等でやむを得ず道路上を跨ぐようにブームを伸ばして作業を行い、
そこへ下を通過しようとしたトラックの荷台上部が接触、反動で作業者が
バケットから転落
・駐車中の車を排除し、一般車の通行路を確保してから作業を行う
・やむを得ず道路を跨いで作業をする場合は、
ⅰ)一般車の通行の際、ブームを旋回退避させてから通過させる
ⅱ)誘導員は一般車にたいし、交互通行・停止などの指示を確実に行う
・安全帯を必ず使用する
事例⑤
●狭い道路で、アウトリガーを塀いっぱいまで寄せて作業していたが、
移動のため車体側面の操作レバーでアウトリガーを格納しようとしたところ、
誤って塀側2本のみ下げてしまい車両が塀側に傾き、作業者が車体と塀に挟まれた
・アウトリガーの正しい操作方法について、事前に安全教育を行う
・危険が予測される作業には、作業指揮者を配置、周囲の状況を確認して作業する
事例⑥
●交差点近くで安易に高所作業車を止め、ブームをあげていたところ、
急ハンドルで曲がってきた車に追突され、その衝撃で作業員が墜落しそうになった
・車線を使っての作業は交通規制、保安対策をしっかり準備する
事例⑦
●上空や側面の構造物、樹木等に気づかず上昇旋回し、構造物との間に挟まれる
・周辺をよく確認してから操作する
この事例集で、わが社で最も遭遇しやすいと考えられるのは、交差点内での
作業ですから⑥でしょうか。
もちろん、道路使用許可も取っておりますし、規制帯、誘導員の配置も
行っておりますが、通行する車両や歩行者に交差点内で工事をしている
という周知も重要ですね。
また、いつでもバケット内での作業には安全帯を使用することも必須です。
“わずかな時間だから”と気を緩めず、“安全帯、良し!”を意識しましょう。