安全への取組み~安全スローガン~
安全スローガン
平成29年10月度安全スローガン
2017-10-04
空も高く、秋の気配が色濃くなってきましたね。
秋の日はつるべ落としとはよく言ったもの、日暮れも早くなってまいりました。
では、今月のスローガンです。
○平成29年10月度安全スローガン
『早めのライト点灯・上向きライトの使い方』
以前もこのテーマを2度ほど取り上げたことがあります。
◎ライトは周囲を照らすだけではない
この時期、夕方5時を回るくらいには日が傾きはじめたな、と思う
くらいでしょうか。ぽつぽつとライトを点灯してる車がいるかと思います。
まだ明るく、自分で運転する分にはライトはなくても大丈夫、と感じるかも
しれません。
しかし、周囲はどうでしょう。
後続車がライトを点けていた場合、無灯火の自分の車は対向車、歩行者から
どう見えるでしょう。
無灯火の車が脇道から急に出てきたら、びっくりしないでしょうか。
『自分が見えるから大丈夫』ではなく、『相手に気づいてもらうため』に
早めのライト点灯を心がけましょう。
◎夜間は歩行者事故が多発する
歩行中の人が車やバイクにはねられて死亡するー
このような事故は約68%が夜間における事故であるそうです。
年齢層別でみると、昼間の死亡事故は15歳以下の子どもが多く、
16歳~64歳では昼間の事故死者65人に対し、夜間は327人、
約5倍に激増します。
また、歩行者死亡事故の7割を占める高齢者でも、夜間の死亡事故割合が
なっており、昼間378人に対し、夜間では685人、約2倍に増加する
というデータがあります。
◎夜間の歩行者の見落としに注意
夜間の歩行者事故防止で重要なことは、スピードを出しすぎないことです。
夜間は距離感覚・速度感覚も鈍りやすく、知らずにスピードを出している
かもしれません。
万が一の時にしっかり停車できるよう、スピードの出しすぎに注意。
(※夜間のスピードに関しては平成28年10月スローガン参照)
また、対向車、前車がいなければ、ライトを上向きにして歩行者を見落とさ
ないようにしましょう。
夜間の歩行者交通事故は、上向きより下向きライトの時に多発するという
データもあります。 (※ハイビームに関しては平成28年12月スローガン参照)
夜間走行は上向きライトが基本です。
下向きライトの視認距離は一般に40m、上向きは100mと言われます。
しかし、これも黒っぽい服装と明るい服装ではかなり結果が異なります。
また、ハイビームでの蒸発現象もありますので、ライトの向きは適切に
切り替えて使うことが重要になります。
今年もあと3か月となりました。
年末に向け交通量も増えてまいりますので、今の内にライトの使用方法や
安全運転の意識を心がけるようにしておくとよいですね。
お子さんのいる方は、自転車の無灯火運転の危険性も伝えておくとよいと
思います。