安全への取組み~安全スローガン~
安全スローガン
令和元年8月度安全スローガン
2019-08-05
令和元年8月度安全スローガン
『全員で声を掛け合い、熱中症を防ごう』
8月の常連、お馴染みの熱中症です。
何度も取り上げてきていますので正直ネタも無いのですが(ヲイ) 、
おさらいもかねて、今月のスローガン、熱中症を防ごう、です。
〇熱中症の病型
〈熱失神〉
炎天下に立っていたり、立ち上がったりした時、運動後などに起こる。
血管拡張と下肢への血液貯留による血圧低下から脳血流が減少した状態。
めまいや失神などの症状がでる。
※対処⇒足を高くして寝かせて休ませる
〈熱けいれん〉
大量発汗の際、水のみ(あるいは塩分の少ない水分)を補給し、血中
塩分濃度が低下した状態。
痛みを伴う筋けいれん(こむら返りのような状態)を起こす。
※対処⇒生理的食塩水(0.9%食塩水)など、濃いめの食塩水の補給や点滴等の医療処置を受ける。
〈熱疲労〉
発汗による脱水と血管拡張による循環不全の状態。
脱力感、倦怠感、めまい、頭痛や破吐き気などの症状が出る。
※対処⇒スポーツドリンクなど、水分と塩分を補給。
嘔吐などで飲水できない場合は点滴などの医療処置が必要。
〈熱射病〉
過度の体温上昇(40℃以上)により、脳機能に異常をきたし、
体温調整が破綻した状態。
意識障害がみられ、応答が鈍い、言動がおかしいなどの症状、
さらに進行すると昏睡状態にも陥る。
高体温が続くと内臓にも影響し、多臓器障害を併発、死亡率が高くなる。
※対処⇒命の危機であり、緊急事態。
救急車を要請し、速やかに体の冷却処置を開始する。
〇身体の冷却方法
熱射病が疑われる場合には、早急に体を冷やすことが救命のカギになります。
救急要請をしたら、到着までの間水をかけたり、濡れたタオルをかけ
風を強くあてる、首や脇、腿の付け根などの太い血管を氷や保冷剤で冷やす
ことも有効です。
すぐに対処できるよう、氷や保冷剤なども準備しておくことが肝心です。
〇声を掛け合い、熱中症の芽を摘む
前述通り、熱中症にも段階があります。
自分でも気づかないうちに進行しているかもしれませんし、忙しさに不調を
我慢してしまったりするかもしれません。
しかし、軽度であれば、休息と水分補給で回復できます。
現場内でお互いに声を掛け合い、体調管理に充分注意を払っていきましょう。
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