安全への取組み~安全スローガン~
安全スローガン
平成29年5月度安全スローガン
2017-05-08
5月、ゴールデンウィークも過ぎました。
今年は長期のお休みでリフレッシュできた方も、
_(:3」∠)_ ←まだこんな状態の方も多いのではないでしょうか。
新年度の発注も出始めています。
しっかり気を引き締めたところで、今月のスローガンです。
○平成29年5月度安全スローガン
『事故を未然に防ぐ ~重機災害編~』
当社信号工事では、建柱の際の穴掘りは手掘りです。
ですが、埋設管敷設などで小型バックホウなどを使用することがあります。
使用頻度は多くはないのですが、危険は確実に潜んでいます。
今回は重機を使用する際に起こりうる事故についてです。
《重機による事故対策~6つの盲点》
土木工事では建設機械の絡む作業での死亡災害が多くみられます。
事故内容を分析すると、意外な盲点があるそうです。
盲点① 最も死亡災害が多いのは重機の稼働時ではなく移動時
実際の稼働中より危険性の認識が薄れ、オペレーターに限らず、周囲の
ほかの作業員にも油断が生じやすくなると思われます。
事例】
・トラックへのバックホウ積み込み中、道板が外れ転倒、運転者が下敷き
・現場内移動中、写真撮影者や誘導員など、ほかの作業者を轢いてしまった
盲点② バックホウは旋回・後退時だけでなく、前進時にも危険がある
バックホウ稼働時は、どんな状況でも危険という認識が重要です。
アームの状態でも、周囲の確認や機体のバランスもとりにくくなります。
一度バランスを崩すと、どんな優秀なオペレーターでも転倒は不可避です。
事例】
・稼働時に周囲で作業中の作業員に接触、巻き込んでしまう
・前進移動時に路肩に寄り過ぎ、転落してしまう
・機体のバランスを崩し、転倒してオペレーターが下敷きになる
盲点③ 重機の作業範囲内はバリケードだけに頼らない
重機の稼働時、現場ではバリケードで囲って侵入させないようにしますが、
それだけでは安全対策になりません。
立入禁止を徹底するためには、バリケードに加え監視員を配置し、厳しく
監視することが重要です。
”とりあえず誰かに監視させる”のではなく、安全意識と知識を持った
誘導員を配置する必要があります。
重機がどのような動きをして、どんな作業をするのかがわからなくては、
安全に誘導することはできません。
盲点④ 人間の注意力には限界があることを肝に銘じる
ヒューマンエラーを無視しては安全対策はできません。
ヒューマンエラー対策は事故防止の要ともいえます。
重機操縦にかかわらず、どの作業にどのようなヒューマンエラーによる
危険が潜んでいるか、事前に話し合っておくことも必要でしょう。
ヒューマンエラー原因:
危険軽視/省略行動本能/無知・未経験不慣れ/不注意/連絡不足/
集団欠落/パニック/錯覚/疲労/場面行動本能/(高齢)心身機能低下
盲点⑤ 安全装置を確実に機能させる
どんなに優れた安全装置がついていても、機能させなければまったく
意味がありません。
操作レバーにロック機能がついていたとしても、ロックをかけなければ
それは安全ではないのです。(これはヒューマンエラーとも考えられますね)
優れた機能を生かすも殺すも、オペレーター次第です。
盲点⑥ 安全の優先順位を間違えない
工期のみを重視すると、安全のことは二の次になります。
発注者は我々になにを求めているのでしょうか。
工期内に工事を終わらせることだけではないはずです。
『安全・工期、ともに大事』
この基本を現場リーダーが徹底することで、作業員にも浸透していきます。
そこから厳しい工期でも「なんとかしよう」という意識が働き、作業にも
創意工夫が生まれます。結果、安全だけでなく、作業自体の効率UPにも
つながるでしょう。
当社では頻度の多くない重機による事故対策ですが、頻度が高くない=不慣れ
ともいえます。ヒューマンエラーの要因でもありますね。
後半3つはヒューマンエラーや意識づけのお話でしたが、GW明けのこの時期。
_(:3」∠)_
↑こんな状態から抜け出すにはちょうど良い内容ではないでしょうか。