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株式会社大野信号設備工業
〒273-0134
千葉県鎌ケ谷市西佐津間1丁目7番地29号
TEL.047-445-0603
FAX.047-445-1628
1.交通信号機の設置工事
2.とび・土木工事業
3.産業廃棄物の収集運搬業
4.上記各号に付帯する一切の業務
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千葉県知事許可(特定)第3239号
電気工事業
千葉県知事許可(一般)第3239号
とび・土木工事業
千葉県知事許可 第01200178218号
産業廃棄物収集運搬業許可

安全への取組み~安全スローガン~

安全スローガン

平成31年1月度安全スローガン 

2019-01-12
安全会議31年1月
 平成31年1月度安全スローガン
『ヒューマンエラーをなくして安全な現場作業
 
建設業に限らず、どんな業界でも起こりうるヒューマンエラー。
労働災害の9割以上の原因がヒューマンエラーにあるといわれています。
ヒューマンエラーとは何なのか?なぜ起きるのか?
工事で予定表がパンパンになるこの時期。
今回はヒューマンエラーについて掘り下げてみました。
 
【ヒューマンエラーの分類】
ヒューマンエラーといっても、その発生原因は様々で、大きく12に分類されます。
 ①危険軽視・慣れ ②近道・省略行動 ③場面行動本能 ④疲労 ⑤不注意 
 ⑥高齢者の心身機能低下 ⑦パニック ⑧単調作業による意識低下 
 ⑨無知・未経験・不慣れ ⑩錯覚 ⑪連絡不足 ⑫集団欠陥
 
危険軽視・慣れ

 不安全行動の代表的なもので、作業に慣れ始めた新人、または作業歴何十年

 というベテランも起こしやすくなります。慣れるにつれ「このくらいは大丈夫」

 と危険を軽視し始めます。

 また、工期が短い、生産性のみを重視、といった背景から起こり得ます。

 現場の安全衛生責任者や職長がこまめに確認し、ルールに則った作業を指導する

 必要があります。

近道・省略行動

 「こうした方が早いだろう」と、正規の手順を踏まずに作業し、労働災害に

 つながるケースです。

 時短はいいのですが、“手抜き”“やるべき手順”を飛ばし、事故に繋がっては
 元も子もありません。
 「なぜこの手順が必要なのか?」は理解しているはずですが、①と同様、経験
 のあるベテランほど油断が生じます。
場面行動本能
場面行動本能」とは、注意が一点に集中することで周りが見えず、
 本能的に行動してしまうことです。
 例えば「安全帯をつけずに高所作業中、工具を落とし咄嗟にそれを拾おう
 として落下した」などが挙げられます。
疲労
 疲労が蓄積すると、様々な能力が低下してしまいます。
 頭が働かない、体が動かないことで事故に繋がるのです。
 疲労は避けられないこと、それを踏まえ適度に休憩したり、長時間労働の緩和が
 必要です
 特に熱中症の危険のある夏場では、身体は想像以上に疲弊しています。
 体調管理は個々の責任でもありますが、職長は必ず朝礼時に各作業員の体調
 チェックと怪我などの有無を確認しましょう。
不注意
 ヒューマンエラーの代表的なものが「不注意」です。
 単純に注意散漫になることも、より多いのが作業に集中している時です。
 目前の作業に集中すればするほど、周囲が見えなくなっています。
 周囲に声を掛け合うなど、仲間に気を配るようにしましょう。
高齢者の心身機能低下
 建設業界では、労働者の3人に1人が55歳以上です。
 建設業の高年齢労働者の労働災害の中でも、特に割合が高いのは死亡災害です。
 原因の一つに、高年齢者が自身の身体機能低下の自覚が困難であることが
 挙げられます。
 全体的な筋力低下、平衡感覚、視力や記憶力、疲労回復力なども低下します。
 対策としては、心身機能低下を自覚するため「体力測定の実施」、高年齢者に
 配慮した職場環境の改善が考えられます。
 経験ある高年齢者が培ってきた技術や知識は得難いもの。
 彼らがより能力を発揮できるような環境作りは、会社の力になるでしょう
パニック
 想定外の事が起こった際、正常な判断ができなくなることを言います。
 例として「咄嗟にブレーキとアクセルを間違えて踏み込んだ」などがあります。
 対策としては、想定外の事が起きてもパニックにならないようメンタルを
 強化する、また起こりやすい災害に対して、あらかじめ手順や注意喚起を
 明示することが必要です。
単調作業による意識低下
 同じ作業を繰り返していると周囲への意識が低下し、⑤不注意にも通じますが、
 何かが起きた時に瞬時の判断が難しくなります。
 「不注意」「パニック」「単調作業による意識低下」など、人間の本能や
 意識の問題によるヒューマンエラーは、人の注意力に依存しない安全環境を
 整える必要があります
無知・未経験不慣れ
 新人に最も多いヒューマンエラーで、作業に関して知識・経験不足で起こります。
 「見て覚える」も大事ですが、しっかりと新人教育をする必要があります。
 十分コミュニケーションをとり、質問や反復練習することで技術を習得できる
 ような環境を整えることが重要です。
錯覚
 「錯覚」は認知ミス、誤認識であり、「見間違い」「聞き違い」「思い込み」
 「勘違い」も含まれます。
 職長の安全指示の伝え方と、受け取る側の工夫によって「錯覚」は大きく
 減らせるようになります。相互に確認を取り合いましょう。
連絡不足
 「連絡不足」は複数におけるコミュニケーションエラーになります。
 大きな現場になるほど関係業者が増え、全作業員に正しい指示が伝わらない
 ことで労働災害が起こりやすくなります。
 朝礼やメールなど相互に再確認し、安全指示がしっかり伝わるように徹底
 しましょう。
集団欠陥
 「集団欠陥」とは、いわゆる現場の雰囲気です。
 工期が迫っているなど、本来“安全第一”のはずが、“工期第一”になり、
 不安全行動が起こりやすくなります。
 「集団欠陥」は建設業界全体の根深い問題であり、業界全体で取り組まなくては
 なりません。
 
【ヒューマンエラーへの対策方法】
 人間はミスを起こす、という前提で
 「なぜ人間は不安全行動を起こしてしまうのか」を12分類したものが
 先述の項目です。このようなヒューマンエラーを原因とする労働災害を
 減らすにはどうしたらよいでしょうか。
 完全にミスをなくすのは難しいですが、次のような対策をすることで、
 減らすことは可能です。
 〇エラーの発生可能性を低くする
 〇エラーを防御するリスク対策
 
【エラーの発生可能性を低くする】
 フールプルーフ、フェイルセーフという概念は、ヒューマンエラーによる
 災害を防止するために重要なポイントになります。
フールプルーフ
 そもそもエラーを起こなせないようにすること
 誰が使ってもミスが起きないような設計にすること
 例]・洗濯機のフタが閉まっていないと回転しない
   ・車はブレーキを踏んでいないとエンジンがかからない
   ・電子レンジの扉が閉じていないと動かない
 
フェイルセーフ
 誤操作、故障した場合でも安全になるよう設計すること
 エラーが起きても事故に繋がらないようにすること
 例]・電気ストーブが転倒時に通電が切れる
   ・列車のデッドマン装置
   (運転士の意識喪失など異常事態時に自動的に列車を停止)
 
【エラーを防御するリスク対策】
 フールプルーフ、フェイルセーフは機械装置の安全対策ですが、では個々の
 人間ができることは何でしょう。
  ◎スキル・知識の習得
  ◎安全意識を高める
  ◎リスクの所在を知る
 つまり、これまで散々言われてきた、基本の手法です。
 朝礼での安全指示、ヒヤリハット報告・共有は、リスクの所在を知る上で
 非常に有効です。
 「指差し呼称」も意識を高め、徹底することで不安全行動の減少に役立ちます
 
 また“人はミスを起こしてしまう”という前提にたって、もし災害が起きた場合は
 その作業のPDCAサイクル(Plan計画・Do実行・Check評価・Action行動)
 を見直す必要があります。
 その災害から学び、対策を練ることが必須です。
 
 いかがでしょうか。
 ヒューマンエラーの原因12項目、誰しも経験がありそうな項目ですね。
 『ヒューマンエラーをなくそう!』とはよく言いますが、実際にこの原因を
 全従業員、完璧になくすことは正直難しいかと思います。
 “ミスありき” であらかじめ環境整備、心構え、準備をし、何か起きた
 時に被害を最小限に抑えるのが最も有効で効率的なヒューマンエラー対策
 なのかもしれません。