安全への取組み~安全スローガン~
安全スローガン
10月度安全スローガン
2016-10-08
すっかり秋の気配になりました。
朝晩も涼しくなり、日も短くなりましたね。
そんなところから今月の安全スローガンです。
○10月度安全スローガン
『早めのライト点灯で、事故を未然に防ぐ』
交通事故の発生件数・死亡事故数は過去20年間で減少傾向にありますが、
平成27年度の交通事故は53万件、死傷者は67万人にものぼります。
(警察庁:『平成27年における交通事故の発生状況』より)
統計では、夜間の方が死亡事故などの重大な交通事故が発生しやすい傾向が
みられます。
今回は日暮れから夜間における運転の注意点について確認していきましょう。
《夜間に死亡事故が発生しやすい原因》
◎無意識にスピードを出している
夜間は昼間に比べ交通量が少なく、スピードが出やすい傾向があります。
また、速度も遅く感じやすいため、気づかぬ間に無謀運転をしている場合も。
スピードが出ていればそれだけ事故の衝撃も大きくなり、重大事故につながり
やすくなるといえます。
◎視界の悪さから発見が遅れる
夜間は視界が悪くなります。そのため危険を見落としや、歩行者・自転車の
発見が遅れがちに。
またヘッドライトには死角があり、ライトに照らされてない場所から急に
歩行者が飛び出したりする場合もあります。
◎漫然運転になりやすい
夜間の単調な長距離運転は集中力が低下しやすく、漫然運転、居眠り運転を
してしまう恐れがあります。緊張感・集中力が低下していると、前方不注意や、
センターラインのはみ出しなど、重大事故の引き金にもなりかねません。
《夜間運転での注意点》
夜間の運転には、昼間より多くの危険が潜んでいます。
夜間の安全運転のための注意点を確認しましょう。
◎意識的にスピードを控えめにする
夜間はスピードを意識して慎重な運転を心がけましょう。
気づかぬうちに速度が出ている場合もあるので、スピードメーターを
チェックすることも忘れずに。
◎早めのライト点灯と、車間距離の確保
視界の悪い夜間は前方の状況がつかみにくくなります。
車間距離を保ち、もしもの場合に対応できるようにしましょう。
また、早めにライトを点灯させることで、歩行者や対向車、周囲に自車を
認識させることも重要です。
◎ヘッドライトの先を見る
ヘッドライトを点灯していても、夜間は認識できる距離は昼間より短くなります。
できるだけ視線を遠くへ、少しでも早く前方の状況を把握することが肝心です。
◎対向車のヘッドライトを直視しない・車内を不必要に明るくしない
対向車のヘッドライトのまぶしさで視界が効かなくなったり、車内灯の明かりで
暗い場所での視力が弱くなることもあります。
◎対向車に注意して上向きライトを上手に使う
ヘッドライトの照射範囲は上向きで約100m、下向きで約40mです。
一方、停止距離は60キロ走行で44m。
下向きライトでは歩行者などに気づいてからブレーキを踏んでも間に合わない
ことがわかります。
上向きにすることでいち早く前方の状況を把握し、対処することができます。
※上向きライトの注意点:
自分の車と対向車のヘッドライトの光が重なる所に歩行者がいると、歩行者が
消えたように見えなくなる場合があります。(蒸発現象)
これを防ぐために、ライトの向きの切替えは忘れないようにしましょう。
10月に入り、日暮れもだんだん早くなっています。
自分はまだ見えるから大丈夫、ではなく、自分の認識してもらうためにも
ライトの点灯は早めを心がけましょう。
自動車でも歩行者でも、見えないものは避けようがないのです。
9月度安全スローガン
2016-09-05
9月に入りまして、いまだ大気の不安定な状態が続いておりますね。
この時期、台風・雷雨やゲリラ豪雨なども多発します。
電気工事をするにあたって、お天気の変化は事故防止のためにも
十分気を付けなければいけない要素となります。
○9月度安全スローガン
『雷の対処法を知り、落雷事故の防止に努める』
《雷雲と雷》
雷は雷雲から生まれます。では、どのように発生するのでしょう。
雷雲(積乱雲・入道雲)の発生条件は、2つあります。
◎大気が不安定
◎きっかけの上昇気流
大気上層に寒気があり、下層に水分を多量に含む暖気がある状態を、
『大気が不安定』といいます。
この状態の時に、暖かく湿った下層大気を押し上げる
『きっかけの上昇気流』があると、雷雲(積乱雲・入道雲)が発生します。
この積乱雲は縦方向10キロ以上も高く成長し、その上部は水蒸気が冷やされ、
氷の粒子になります。
氷粒子は気流に撹拌されぶつかり合い、やがて静電気が発生します。
その静電気が蓄積、雷となり、雲の中で帯電した雷が、
空気の絶縁抵抗の限界を超えた時に、落雷となります。
《落雷》
落雷は雷雲があれば、場所を問わずあらゆるところで発生します。
一度落雷してから、次の落雷が起きる可能性のある距離範囲は、
0~30キロ圏内と言われます。(頻度が高いのは3~4キロ範囲)
”ゴロゴロ…” という雷鳴の聞こえる距離は、最長で10~14キロ。
つまり。。
雷鳴が聞こえた時には、
その場所はすでに落雷の射程範囲です!
雷鳴を聞いてから避難しても遅いということです。
すぐに避難できる状態・場所であればよいですが、作業中だったり
安全な場所がみつからない場合もあります。
なるべく事前に察知、警戒する必要があります。
《落雷から身を守る》
①屋外作業やレジャーの前に、気象情報を確認
先ほど述べたように、雷雲の発生には条件があります。
天気予報で『大気が不安定』というキーワードを聞いたら、
「雷が発生するかも」と心構えをすることができます。
現地で前もって避難場所の確認をすることもできるでしょう。
②雷警報器の携帯
雷鳴が聞こえる前に避難することは困難です。
雷は発生時間も短く、現在の気象観測体制ではなかなか事前の予測が
難しいのが現状です。
雷警報器で雷雲の接近を知れば、より早く安全な場所に避難できます。
また、離れた場所の雷雲によって起こる、河川の増水なども予見できます。
③安全な場所への避難
間に合わず雷に遭遇してしまった場合、速やかに安全な場所に
避難しましょう。
《安全な場所・危険な場所》
◎十分安全な場所
・鉄筋コンクリート建築物、戸建て住宅などの本格的木造建築物
ただし、壁から2m以上、電灯・電話線などつつながる電化製品
からも1m以上離れ、部屋の中心に。
水回りも水道配管などを伝わる可能性があるので近づかない。
◎比較的安全な場所
・高さ5~30m以上の物体の保護範囲。
ただし物体から4m以上離れること。
もしその物体に落雷した場合、雷が横に走り、
被雷する可能性がある。
・自動車など乗り物の中
周囲を鉄で作られた乗り物は、雷が外部を伝わるため、車内は
比較的安全です。
車窓付近・金属部などに触れないよう、車内のなるべく中心に。
ただし、サンルーフやオーブンカー、カートなどは意味がありません。
◎危険な場所・行為
・高さ5m未満の物体の周囲、高さ5~30m以上の物体の保護範囲外、
開けた場所(ゴルフ場・ビーチなど)、森林の中、テントなどの中、
自転車・バイクなど。
※このような場所からは、姿勢を低くした状態で早急に避難しましょう。
・傘をさす、ゴルフクラブを振り上げる、など。
※自ら避雷針を立てているようなものです。
◎危険な場所から移動できなかった場合
・その場で足を揃えて耳をふさぎ、しゃがんで雷が過ぎるまで待つ。
※その際、地面との接点を小さくする為に、かかとは地面から離し、
頭も低くします。
「寝そべった方が低い」と思いがちですが、地面との接面が多いと、
近くに落雷した場合、地面を雷が伝わり、けがをします。
信号機工事の場所は、街中や山あい、田畑の中の道などいろいろあります。
天候の急変、ゲリラ豪雨などに遭遇することももちろんあります。
そんな時に、知識・対処方法を知っているだけで、身にかかる危険を
減らすことができます。
今や気象情報は携帯電話でもすぐに調べられます。
出発前に「大気が不安定」このキーワードがないかチェックしましょう。
8月度安全スローガン
2016-08-05
○8月度安全スローガン
『熱中症の症状と原因を理解し、作業時に
体調を崩さぬよう、予防と対策に努める』
先月に引き続き、熱中症関連の内容です。
前回の内容を踏まえ、今回は予防・対策についてです。
《熱中症の症状と重症度》
熱中症の症状は重症度で3段階に分かれています。
○Ⅰ度(軽症)→ 現場での応急処置で対応できる
① 熱失神 … めまい・立ちくらみ・失神
・皮膚血管の拡張により血圧低下、脳血流減少によって起こる
② 熱痙攣 … 筋肉痛・こむら返り(手足がつる)・大量発汗
・大量発汗ののち、水だけの補給で血液塩分濃度の低下で起こる
○Ⅱ度(中等症)→ 病院搬送が必要な場合も
熱疲労 … 頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感
・水分補給が間に合わず、脱水症状によって起こる
ほかにも下痢・寒気・集中力、判断力の低下の症状も
○Ⅲ度(重症)→ 入院して集中治療が必要な場合も
熱射病 … 意識障害(呼びかけに応じない)・痙攣・運動障害・体温高い
・熱射病はⅡ度の熱疲労が重なり合って起こる
《熱中症の応急処置まとめ》
①涼しい場所に移動し、衣服をゆるめて休息をとる
②首元、脇の下、そけい部を冷やす
③意識があり、嘔吐がなければ水分補給させる
④顔が赤い→頭を高く、顔が青白い→足を高くして寝かせる
⑤意識がない、急激な体温上昇は救急車を呼ぶ
《熱中症の予防》
①水分をこまめにとろう
のどの渇きがなくても、こまめに水分を取りましょう。
スポーツドリンク、経口補水液などは汗で失われた塩分も補給できます。
外出時に飲み物を携帯し、すぐ水分補給できるようにしましょう。
②塩分を程よくとろう
日々の食事で程よく塩分をとりましょう。
大量の汗をかく際は特に意識してとりましょう。
しかし、とりすぎには要注意です!
持病のある方は主治医の指示に従ってください。
③睡眠環境を快適にしよう
通気性の良い寝具を使う、またエアコンや扇風機を上手に使い、
十分な睡眠をとれる環境にしましょう。
④丈夫な体を作ろう
日々のバランスの良い食事、しっかりとした睡眠をとり、
熱中症にまけない体つくりをしましょう。
⑤気温、湿度に注意しましょう
屋外はもちろんですが、室内でも気温・室温には注意しましょう。
熱中症の発生場所は6割が室内というデータもあります。
室内だからと油断せず、エアコンや扇風機を使って快適な温度に保ちましょう。
⑥衣服を工夫して暑さを調整しよう
麻や綿など通気性の良い素材を選んだり、吸水性や速乾性のある生地を
選ぶとよいでしょう。
綿100%の生地より、ポリエステルなど化学繊維混合の生地のほうが、
汗をかいても乾きは早いです。
⑦日差しを避けよう
帽子やタオルなどで、直射日光に当たらないように工夫しましょう。
首元をタオルでガードするだけでも違います。
また、可能ならなるべく日陰で行動するようにしましょう。
⑧冷却グッズを利用しよう
冷却シート、スカーフなど、グッズを利用して効率よく冷やしましょう。
首すじなど太い血管のある場所が効果的です。
⑨休憩をこまめにとろう
暑さや日差しにさらされる環境で活動するときは、こまめに休憩をとり、
無理をしないようにしましょう。
夏の現場作業はとても過酷な状況の場合が多いです。
日々の個人の体調管理とともに、責任者も状況に応じて休憩をはさむなど、
全員で熱中症予防に十分配慮しましょう。
また、熱中症の症状、症状の重症度を把握し、
適切な処置ができるようにしましょう。
7月度安全スローガン
2016-07-05
遅くなりましたが、7月度安全スローガンアップです。
ご安心ください、安全会議はちゃんとやっておりました!
○7月度安全スローガン
『現場での作業における熱中症予防に努める』
《熱中症とは》
熱中症とは、熱によっておこる様々な体の不調のことを言います。
暑さで体内のの水分や塩分のバランスが崩れ、身体の調整機能が正常に
働かなくなり、熱がこもり、体温が上昇することによって引き起こされます。
重症化すると死に至る可能性もありますが、正しい知識と適切な行動で予防、
応急処置で命を救うこともできます。
《熱中症の起こる時期》
熱中症はもっとも気温が高い真夏に起こりやすいのですが、
梅雨の晴れ間や梅雨明けの急激に熱くなる時期にも要注意です。
この時期は体がまだ暑さに慣れていないため、汗をうまくかけず、
体温調整ができないことによります。
急激な気温の変化が起こりやすい季節は、
くれぐれも油断しないようにしましょう。
《熱中症の要因》
熱中症を起こす要因は大別して3つあります。
①環境的要因:気温・湿度が高い・強い日差し・急激な気温上昇
・無風・エアコンのない室内…など
②身体的要因:高齢者、乳幼児、肥満の方、脱水症状にある方、
寝不足などの体調不良…など
③行動的要因:激しい運動・慣れない運動、長時間の屋外作業、
水分補給ができない状況…など
これらの要因を認識することで、予防の対策をとることができます。
《熱中症の種類と応急処置》
「熱中症」とは暑い環境で生じる健康障害の総称です。分類すると次のような症状があります。
○熱失神
皮膚血管の拡張によって血圧が低下、脳血流の減少して起こる。
脈は速くて弱い。
特徴:めまい・一時的な失神・顔面蒼白
対処:涼しい場所で衣服を緩めて寝かせ、水分を補給させる。
○熱痙攣
大量発汗ののち水だけ補給することで、血液内の塩分濃度が低下すると起きる
足・腕・腹部の筋肉に痛みを伴う痙攣。
特徴:筋肉痛・手足がつる・筋肉の痙攣
対処:生理食塩水(0.9%の食塩水)を補給する。
○熱疲労
大量発汗ののち水分補給が追いつかない場合、
脱水状態になり熱疲労の症状がみられる。
特徴:全身倦怠感・悪心・嘔吐・頭痛・集中力、判断力の低下
対処:涼しい場所で衣服を緩めて寝かせ、水分を補給させる。
○熱射病
体温上昇により中枢機能に異常をきたした状態。 ※キケン!
意識障害(応答が鈍い・言動がおかしい・意識がない)、ショック状態になる
特徴:体温が高い・意識障害・呼びかけ、刺激への反応が鈍い
・言動が不自然・ふらつき
対処:緊急事態です。
病院(救急車)への手配ともに、即座に身体を冷やすこと!
首・脇の下・足の付け根など、太い血管があるあたりを濡れタオル、
氷、保冷剤などでとにかく冷やし続ける。
命にかかわるので一刻も早く病院での処置を!
6月度安全スローガン
2016-06-06
○6月度安全スローガン
『雨天時における交通事故の防止に努める』
6月に入り、梅雨の季節となりました。
この時期は交通事故も増え、雨天時の交通事故発生率は晴天時の約5倍、
視界の悪くなる深夜帯はさらに約7倍にまで膨れ上がるといわれています。
梅雨時期の運転にはいつも以上の注意を払わなければなりません。
《雨天時の2大事故原因》
雨天時の事故のうち、雨・路面の湿潤に関係した事故に着目すると、
大きく2つに大別されます。
○スリップによる事故
○視界が悪くなり、見えないことによる事故
よって、事故を未然に防ぐためには、
「スリップしない運転」・「視界を確保する運転」を心がける必要があります。
[スリップしない運転]
① 雨の降り始めは特に滑りやすいことを認識し、十分注意を払う。
② 速度オーバーはスリップ事故の75%を占める。
雨天時はいつもより最低2割は減速すること。
③ タイヤの磨耗をチェック!タイヤの残り溝、空気圧もマメに確認する。
④ 道路の継ぎ目の金属部分、マンホール上の走行に注意する。
[視界の確保・見えやすくする工夫]
① ワイパーの能力に合わせて、視界が確保できるスピードを心がける。
ワイパー磨耗も注意。
② 市販の撥水剤の使用。
フロンドガラスの他、サイドミラーへの使用も有効。
③ ライトを点灯し、他者からもこちらが見えるようにする。
※見えなければ、もしもの場合の対応が遅れるのは自分も相手も同じです。
自分の視界はもちろんですが、他者・歩行者からもこちらが見えるよう、
早めのライト点灯を!
当社では雨の日に現場作業をすることもまれにありますが、
今回の会議内容を踏まえ、ドライバーからの視点も考慮して、
目立つ雨具・反射ベルトを着けるなど、いつも以上に安全を心がけましょう!